パンとスープとネコ日和、あの組み合わせの食堂です。
群ようこと小林聡美。
かもめ食堂から7年ほど、またお店が開く。
原作・群ようこ、主演・小林聡美、何だか懐かしい組み合わせで、
再び新しいお店が、イマ、静かに力強くオープンします。人はどこから来て、どこへ行くのか。そんな漂流の時間の中で、ふと訪れる人との時間。そこにあるのは、優しいスープとサンドイッチ。おいしいモノを食べたときの幸せは、人の心を新しい気持ちにしてくれたりするかもしれません。あなたも、アキコとしまちゃんのいる店、「sandwich a」にちょっと行ってみませんか。
連続ドラマW「パンとスープとネコ日和」|WOWOWオンライン
美味しいごはんもだれかと一緒に食べたいものです。
食堂のお話ということで、かもめ食堂と同様にフードスタイリストは飯島奈美さんです。番組オフィシャルサイトのスペシャルコンテンツにはいくつかレシピも公開されています。アキコの食堂で出している「ハムとチーズとチコリのサンドとミネストローネ」や「ツナと焼きパプリカのサンドとにんじんのポタージュ」。アキコが先生につくっていったタマゴサンド(オムレツサンド)やハッピーのママがつくる「ナポリタン」と「オムライス」。どれも美味しそうで見ているだけで笑みがこぼれます。
登場人物たちのことば。
ぼくはハッピーのママの言うことが好きだ。
あたりまえだろ、一緒に仕事するんだもん、仲悪くてどうするの。
これでいいってことはないのよ、わかる?怠けたら先はないと思わなきゃ。
冒頭にアキコの母が亡くなりますが、特に大きな事件という扱いではなく(病院のシーンのみだし、お葬式のシーンなんてなかった)ただただ日常が続いていくような、一見すると何も起きないドラマです。
「こういうドラマにイラっとしない方に見てほしい(笑)。『何も起こらないじゃないか!』と怒られても困るので、ゆとりのある方に見てほしい」
小林聡美「パンとスープとネコ日和」は「ゆとりのある方に見てほしい」 : 映画ニュース – 映画.com
小林さんもこんな風に言っていますし。そういう日常的な中でいろんなことがあって、いろんなことを思うのだなぁ、と。
私は気づきました。今までの自分は自分自身が不自由にしていたのだということに。
自分が自由になれて、人との時間が初めて始まるのだということに気づきました。
最終話で、アキコは先生へ宛てた手紙でこのように書いています。
ぼくにとっては、何度も何度も見返すドラマになりました。そんなのが好きな人には大いにオススメします。
ラストのダンスも一緒に踊りましょう。