「銀座目利き百貨街」は四十九人の店主が、それぞれの目を利かせて選定する四十九のセレクトショップからなるわずか六日間の商店街です。
建築家、博物学者、茶道家、デザイナー、現代美術家、編集者、骨董店店主、脚本家、イラストレーター、評論家、造形家、キュレーター、和紙職人、プロデューサーなどなど、物を見る目の力が問われる仕事をしている方々に、それぞれ眼力を発揮してもらい、普段では見かけない、逸品、稀少品、珍品の数々を取りそろえ、展示・販売するという企画です。
「目利き」とは、真贋を判定するアカデミックな鑑定眼という意味ではなく、個性的な仕事をしている参加者一人一人の独自の目を活かして、商品を選定していることに由来する言葉です。店主自身の作品あり、また目を利かせて調達してきた物ありと、商品の性格も多彩です。まさに百花繚乱、玉石混淆、多種多様、フリーマーケットのあやしいときめきに満ちた商店街が出現します。
「銀座目利き百貨街」の店主は、日本デザインコミッティーから依頼したゲストが約半数、日本デザインコミッティーのメンバー自身も店主となって、商店街を形成します。会期は短く、商品は限られています。物を見る目や選ぶ目を堪能しつつ、未知なる物と出合い、価値を吟味し、即断し購入する、買い物の醍醐味とともにお楽しみください。
コミッショナー:原研哉
2010年度 日本デザインコミッティー企画展「銀座目利き百貨街」
2010年に松屋銀座での企画展「銀座目利き百貨街」のカタログが電子化されて発売された。分厚いカタログは会場で販売されていたもので、デザインは企画展のコミッショナーの原研哉さん。現在も、松屋銀座の7階のデザインコレクションでも販売されている。
企画展内での、トークショーもUstreamのアーカイブで残っている。
9月11日(土)
午後2時〜3時 原研哉 + 佐藤晃一
午後4時〜5時 原研哉 + 新見隆
9月12日(日)
午後2時〜3時 佐藤卓 + 太田和彦
午後4時〜5時 小泉誠 + ナガオカケンメイ
この分厚いカタログが電子化されたわけですけれど、電子化というかPDF化。2ページ見開きが1ページづつみなければならないという点に難があるけれど、電子化の利点を考えれば、ある程度許容されるところなのかな、とこれまで距離を置いていた電子書籍というものに手をつけてみました。それでも、400ページもある分厚いカタログが端末にはいったわけです。
クリエイターの方々、それぞれの目利き。本当にさまざまな視点を持ってもの・ことを見られているんだなぁ、とただただ読んでいて思うわけです。その重さが実は400ページなんじゃないかとも思ったり、思わなかったり…。
しかし、この素敵な企画展は6日間のみだったわけだけれども、こういった目利き、セレクトといった人の手を介したものの伝え方というものが日常的に触れられるとよいな、そんなお店が増えるとよいな、と思います。自身の作品を扱っている方もいましたし、こうして、作り手側とそれを受け取る側が直接にふれあいながら、ものを通じてちょっとしたコミュニケーションを取る場がもっと増えてもいいんじゃないかな、と思うわけです。
ぼく自身もそうして、ものに出会いたいな、と思います。
2010年度 日本デザインコミッティー企画展「銀座目利き百貨街」



